漂流博士

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11月4日に思う

7月に来日した「ペーパードールズ」の監督トメル・ヘイマン(漂流博士で参照)から「もしよかったら見てくれ」ともらった『Aviv』。イスラエルではかなり話題になった人気歌手を追ったドキュメント映画、昨夜突然見たくなり映像と音楽に釘付けになった。

「Aviv」で描かれているAviv Gefenは、いわゆる"若者"に支持されたカリスマ的人気歌手で、現在34歳。私はラジオやテレビで彼の歌、顔、名前についてはよく聞いていたが、彼が兵役を拒否し、また(92年当時から)ラビン首相、労働党支持を公言して政治的左派の立場を公私共に認めるなど、政治的言動にも積極的だったことは恥ずかしながら知らなかった。

トメルの映画はその辺りのイスラエル社会の、特に若者層におけるアビブの位置づけと政治的言動とその影響をよく描いている。また、ラビン首相が暗殺される直前の平和集会で最後にステージで歌ったのも、最後にラビンとハグをしたのもアビブだったのだが、その時の映像やコメントがトメル独特のカメラワークで生々しく伝わってきて深夜一人"1995年"にタイムトリップした。

ラビン首相が暗殺されたのは1995年11月4日。そんなことを考えずに映画を見たのだが、今日はそんな「記念(記憶)する日」(記念も記憶もヘブライ語は同語。ここに!!と来る人、気が合いそうです)だ。アビブが「なぜか、その時この歌を歌いたくなったんだ」とラビン首相暗殺直前の歌に選んだのは「Cry for you」。その詩に思わず鳥肌が立ちそうな「私たちはあなたのことをずっと忘れない(覚えている)」等を含んでいることもあり、この歌はその後さらに大きな意味を含むようになって、広く歌われている。

現代のイスラエル社会の流れを凝視する上で1990年代は見落とせないのだが、政治的にも社会的にも大きな転換点となったその時代、特にその一つの出来事であるラビン暗殺直前のウネリをトメルの映像を通して実感した時間を昨夜は疑似体験した。

昨年開かれたラビン首相暗殺記念(記憶)で「Cry for you」を歌うアビブ。YouTubeからの転載です。

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