漂流博士

仕事は仕事、人生は違うところにある。

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ハッピーイヤーのハッピーニュース

昨夜は"新年"なのでイスラエルの友人と久しぶりにSkypeでおしゃべり。「最近どう?」と聞いても「相変わらずいつもと同じ」が彼女との会話の変わらぬ出だしなのに、昨日は「最近どう?」「新年でいい年に、そして私にも新しいことが起こった」「え?」「母親になるの」「そうか、それはおめでとう!」「あと、博士論文も来月にはやっと提出できそうなの」二重のハッピーである。

彼女はイスラエル留学時代に共に人類学の課程で学んだ学友。イスラエル国防軍の中でも、裏方の雑用班というだれも入り込まなかった空間をフィールドワークして修士号を取得し、ちょうど博士課程を始めた頃に知り合ってからこれまで6年くらい。彼女とは授業の後に「科学的、客観的に証明できる、って何よ、客観的なんてないでしょ、全て自分の目を通してるんだから、その過程をちゃんと認識しないとダメよ」と人類学の方法論についてガンガン議論したり、週末にご飯食べながら私のヘブライ語の宿題を見てもらったりした仲間。「結局さ、コーヒー飲みながら話をするのが人類学よ」と言うのをそのまま受け入れるくらい、中身のあるコーヒーを何度も飲んだ貴重な友人だ。

彼女は当時他の院生がそうであるように、学内で演習を担当したり、講義を開いたりしたりしながら細々とサバイブしていて(参照、漂流博士「院生の場に実践の場を!」)、「あ~また今月もマイナス、はやく給料もらわないと」と毎月言っていたのが、突然「今度マンション買うことにした」とマンションを購入したのには随分驚いたことをよく覚えている。

口座がマイナス、というのは他でもよく聞いた言葉でさして珍しいことではない。つまり預金するという感覚が私なんかとは大きく異なるわけだけど、それでもマンションが買えちゃう、というのもこれまた珍しいことではない。イスラエルでは結構若いうちから分譲マンションを購入することも、それを賃貸に回しながら自分の家賃を埋め合わすこともあり、なので院生でもそうしたケースはある。

「家賃なんて結局捨てるだけだし、賃貸は自分のものにならないんだから、やっぱり自分の家が欲しい」と早々と購入し、「でも一人でいるのはね~」と言っていたので、昨日のニュースは本当に嬉しかった。それにようやく博士に!「本読んで、もの書いて、それが仕事になるなんていいじゃない」とずっと言っていた彼女がようやくそのスタートラインに立てる、ということにも大きな祝福を送りたい。

イスラエルの漂流博士も着々と歩んでいる、幸せと勇気を与えられた気持ちのいいニューイヤーだった。
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