漂流博士

仕事は仕事、人生は違うところにある。

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ヘブライ語で書いてみた

随分前からある新聞社の友人に頼まれていたヘブライ語でのミニ・エッセーを書きあげた。
僕はヘブライ語の基本をバナナ農園とバーでの会話で自己流で身につけているので、ヘブライ語をきちんと書くことに関しては大きなコンプレックスがある。どれだけ話せても、どれだけ読めても、書くことというのはまったく別の技術が求められるのだが、その技術が身についていないのだ。それでも「何とかヘブライ語で頑張ってみる」と今回こだわったのは、なんとかいけそうな感じがしたのだ、漠然と。

週末に人生初めて自分が書いたヘブライ語と向かい合ってみたのだが、予想以上にスムースに書けたことに自分では驚いた。書く前から頭の中に何を書きたいのかということが明確にあったことば一番の勝因だった。そして、それをできるだけ簡単な表現でSVOの基礎を忘れずにということだけを心がけたのがよかったのだ。これは何語でも共通だと思うけど、とにかく頭の中で書きたいことがものすご~くスッキリしていないと言語化の作業などほとんど不可能に近いと思う。

今回のお題は、テルアビブで目にする漢字の刺青に対する日本人としての率直な感想。そうはいっても、感想だけでは全く面白くもなんともないので、文化的分析というテイストをつけてみた。途中何度も船長と相談して、それをヘブライ語に置き換えるという作業を繰り返した。我ながら結構面白く仕上がった。

母語ではないので、言葉を選ぶということがなく、また感覚的にしっくりするまで推敲を重ねるということも、そのヘブライ語のしっくり具合が身についてないのでできない。とにかく、言いたいことをものすご~く簡単に並べるしかできないのだが、さすがにそのまま新聞に載るのはまずいので、友人に「添削」をお願いした。

かつて人類学概論を教えた時の教え子で、今や友人となったモシェに「ちょっと見てくれないか」と夜メールで送ると、彼は夜中までの仕事を追えた後に見直してくれて翌朝には返信してくれる。すごい!しかも「ヘブライ語らしい!」と一目で気に入った訂正された文章、僕がいいたかったコアはきちんと残し、しかもリズムも、表現もしっかりと残された新たな文章を見て感動した。ネイティブっぽい表現というのはこれはもう本当に書き込まないと身につかないもので、僕などはもうほぼ諦めているんだけど、でもやっぱり最初からこんな風に書いてみたいとつくづく思う。

初めてのヘブライ語エッセーは友人の力をかりながら、かなり満足したものになった。編集長からも「おもしろいぞ!」とお褒めの言葉をもらい、あとは新聞掲載を待つだけ。
最近雑誌記事やエッセーを書いて、何かものすごく身軽な気分!

現在、一度挫折した『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいる。『海辺のカフカ』に比べると落ちるけど、日本語のリズムはやっぱりすごい。
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