漂流博士

仕事は仕事、人生は違うところにある。

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アキ・カウリスマキ「過去のない男」鑑賞後感

「迷子の警察音楽隊」のエラン・コリリン監督がインタビューで「好きな映画監督は誰ですか?」と聞かれると真っ先にあげていた「アキ・カウリスマキ」、ようやく念願かなってレンタルビデオで目にすることができた。非常に満足、観た後にしばらくその余韻に浸ることができた。

見終わった後「「迷子-」のルーツを見た感じがしたな~」と船長と口を揃えたが、細かいところでクスクスという可笑しなシーンや、四角く仕切られた画面内を丁寧に静かに埋めた映像など、「なるほど~」と何度も頷くような共通性をいくつも感じた。エラン監督はその他多数の映画監督の名前(ジム・ジャームッシュなど)を上げていたし、当然カウリスマキ作品だけを観ているわけではないのだが、好きな監督として真っ先に上げるだけあって、彼が影響を受けた部分を実感しながらの映画鑑賞は一味違った映画の楽しみだった。

さて、映画は私にとってここまで身近な存在ではなかった。しかし、幸運にもここ約半年の間に出会った複数の優秀な制作者達の視点を通して少しずつ身近な存在になりつつある。そして、いつも思うことが、映画は多くの目に届いていいな、という羨ましい気持ち。学術論文はどれだけの人の手に渡るだろうか。しかも、日本語の論文を読める人は限られている。さらにさらに、映画は1時間半程で完成している。膨大な時間とお金を費やしてつくられた作品を、数百円払ってほんの1時間半ほどで味わうことができる。数百円で購入して1時間半ほどで読みきれる学術著書、、、ないよな~。しかも、映画は一時間半ほどで、まるで別世界に連れて行ってくれるようなパワーもある。事実「過去のない男」を観た後で自宅の外を目にして一気に"現実世界"に戻されるような感覚を得た。

そんな羨ましいな~という思いばかりが映画を観る時には沸いてくるのだが、そんな時にはいつも「研究者は監督、演出、主演、PR、音楽全てを一人でできる、かなり恵まれた仕事である」と言い聞かせるようにしている。ただ、全て一人によって作られたものは、批判や客観視が不足しているだけにかなり危ない、ということも忘れちゃいけないな~ということを最近痛感することが多くなった。研究者が言うから正しい、というヤバイ無批判が結構当たり前に存在している。
文字との戦い、文字での制作、日々文字に囲まれている生活に、映画は大きな刺激を与えてくれるようになった。

今日は抜けるような空!いい天気!久しぶりに会う友人達が遊びに来る!ヤッホ~!
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ごちそうさま~
土曜日はごちそうさま。とても楽しかったよ。ビデオレターの件も楽しみだ!ジェリーフィッシュはいつまで上映してるのかな?
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