漂流博士

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"イスラエル"について学べる一冊

イスラエルを取り扱った著書が数ある中で、実際にイスラエルの内部に視線を向け、研究者としての落ち着いた姿勢で丁寧に論じたものは実はあまり多くない。そんな中で、やっぱりこの本は勉強になるな、という一冊は池田明史編『イスラエル国家の諸問題』アジア経済研究所(1994)。

タイトルの通り、国家としてのイスラエルで確認できる多様な事象を政治、紛争(対パレスチナ)、歴史、文化、宗教の各専門家が具体的事例をひきながら、また歴史的事実を丁寧にほぐしながら冷静に論じる。出版は1994年でありながら14年が経過した現在でも十分参考になるほど、その質が高い。特に、なぜ「イスラエル国家の諸問題」なのか、を論じた池田氏の序論は、イスラエルを研究する上で求められる基礎的な知識と視線を丁寧にまとめているので必読だ。

エルサレムの帰属問題や和平交渉の問題など、ほとんど変わっていないな~or後退しているな~と思ったり、また、正式な交渉相手としてのPLOと交渉しないハマスというパレスチナのねじれの現実から見れば、オスロ合意直後に書かれた記述は新鮮に見えたり、いずれにしても今読んでも十分学べるこの本はありがたい。

ただ、イスラエル、パレスチナ、その周辺を巡る現実はやっぱり大きく変わっているのであって、その変化に準じた著作はやっぱりあってもいいだろうと思う。『イスラエル国家の諸問題』が参考になるのは、その変化に応じた新しい研究成果が日本語でまとまっていないから、とも言えるわけで、、、がんばるしかない。

イスラエル国家の諸問題イスラエル国家の諸問題
(1994/03/07)
池田 明史

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