漂流博士

仕事は仕事、人生は違うところにある。

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同窓会のはがき

ポストの中に「中学校卒業20周年同窓会のご案内」という往復はがきを見つけた。「卒業して20年も経ったので、久しぶりに集まろうや」という内容のことを、ものすご~く硬い文で丁寧に仕上げた案内状なのだが、実行委員長、出欠連絡先と共に中学時代の野球部仲間の名前を見て、思わずグッときてしまった。

一学年70名ほどの小さな村立学校なのだが、「過疎化」だとか「高齢化」といういわゆるよろしくないイメージとは裏腹に、私の同級生はかなり「帰村」して元気な村だ。特に私の学年は長男が多かったということもあり、サービス業を営む実家に戻って家業を引き継ぎ、また村の祭りや伝統行事を担い、消防団員なども勤める。県の市町村対抗ソフトボール大会、軟式野球大会があれば村代表チームを結成し、ナイター練習して試合に臨む。今回の同窓会の発起人も村役場に勤める二人のようだが、会費振込先の名前などを見ると村に帰った同級生を集めて随分大掛かりに企画している。

私は長いこと、またいろいろなところで野球に打ち込んだが、一番厳しく、また楽しかった練習は中学二年から三年にかけての二年間だった(ちなみに一番厳しかったのは小学校5,6年)。夏休みも炎天下の中、朝から晩まで、お昼は友だちの保護者からの差し入れのおにぎりなどほおばっては、ひたすら白球を追っかけた。あの時を共に味わった数少ない仲間達が「いっちょ同窓会でもやるか!」と同級生に声かけて文面考えて、住所調べて一人一人にはがきを印刷して投函している、と想像すると、何ともいえない思いで胸がいっぱいになった。

ただ、はがきを手にしてあの日々を熱く思い返している今のこの瞬間が一番満たされている時で、この一杯になった思いだけで止めておいたほうがいいかもしれないと考えると、すぐに出席に丸をつけて投函するのを思いとどまってしまった。

同窓会をやろうぜ!と同級生が思い立ち、企画して、連絡をくれる。それだけで私には充分なのだ。そこに帰れば仲間がいる、それを改めて実感できた同窓会の知らせだけで私は嬉しく、またそうした変わらない地元を持っていることの貴重な幸せを味わうことのできた一枚のはがきだった。
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