漂流博士

仕事は仕事、人生は違うところにある。

  

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ブックフェア開催

北部ののどかなキブツ、南部の砂漠に囲まれた町、そして足どり軽いテルアビブ。イスラエルで過ごす生活空間としては三箇所目で、どこもほとんど全くと言っていいほど別の顔を持っているのだけど、共通していいなと思うのはこの半年あまり晴れの日が続く乾季。スコーンと抜けたような青空に深い青色をした地中海、もうそれだけで充分!

歩く人達の服装が最近一気に軽くなり、Tシャツに短パン、ワンピース、足はもちろんサンダル、と夏の到来を目で実感。そんな上昇ムードの中で、ヘブライ語ブックフェアという本のお祭が始まった。テルアビブでは市役所前の大広場に出版社がブースを出してジャンジャカ売り出すのだが、昨年は物件巡りのために乗った不動産屋の車から眺めていたことを思い出す。あの頃は実際以上に遠くに見えたお祭ムードの空間も、今では通勤路となって軽く覗いてみる。と、すぐ近くのカフェの店員が「アイスカフェの試食だよ」と小さな紙コップを配っているので一つもらう。立ち止まって周りを見るとかなりの人が集まってきている。オレンジがかった空を背景に、屋外に並べられた本を手にとるのはとても気持ちがよさそうだ、全部読めそうな気もしてくる。

そんなブックフェアの開催を記念して、ハアレツという結構インテリの人達が読むとされている三大紙の一つの新聞では、記者に代わって売れっ子イスラエル人作家が政治も社会もそして天気予報までを書くという粋な演出がされた。特定のページだけではなくて、フロントページから何から何まで。天気予報を作家がどうやって書くんだ?とめくると、詩人が「夏」という詩を書いている、や~粋だ。

我らがエトガー・ケレット(参照:村上春樹!)が一日編集長ということで国防相に直撃インタビュー、というのが一面を飾っている。 読んでみる

大物デヴィット・グロスマンも麻薬常習少年の厚生施設を訪問した時の様子を、これまた読ませる。読んでみる


いずれも目の前の人物やその口から発せられる言葉に可能な限り接近しようとする力なのだろうか、新聞の役割である情報よりも、その情報を伝える文体が織り成す物語性にグイグイひかれる。

その勢いで、連続更新!
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一年が経過したんだな

俳句コンテストは本日10日で終了ですので投票まだの方は是非ぜひ。

赴任して1年が経過したものの、赴任当初最初の二ヶ月くらいはアパート探しで身も心も縛られていたので、本当に新たな地で生活を始めたなと実感し始めたのはこのアパートに引っ越して以降。その引越しからも一年が経ちそうで、改めてアパートの契約を結んだ。

日本では甲と乙が順番に出てくるあの借家契約書を一字一句読むことなどなく、「ここに署名を」と言われたとおりにスラスラと名前を書くだけなのだが、ここでは一字一句をめぐり、時にギリギリとすり合わせながら契約書を作成していくので本当にエネルギーが求められる。ちょっと大げさかもしれないけど、身も心もすり減らす、そんな思いをするのがこのアパート契約。だと少なくとも私たち夫婦は本当に身をもって経験をしているので、今のこのお気に入りのアパートに住み続けるためにも、去年大家と作り上げたあの契約書の内容で居住期間だけ延長したい、とただその一心で大家に連絡した。

「お前達がここにいる限りずっといていいぞ」と期待以上の返事に家族で大喜び。家賃も据え置き!「居住期間を明記した追加事項を用意しているから火曜日夕方に来てサインしな」と言われて事務所へ。ベルを鳴らしながら、急に一年前にサインをしに来た時のことを鮮明に思い出してドキドキとしてきた。期間延長だけと言っても、契約書にサインをするという緊張感は変わらない。サインをしてしまったらもうお終い、あとにも先にも引けない。「ほら、ここに書いてあるじゃないか」と実は大変な内容を見落としてしまったんではないか、と考えれば考えるほど不安になる瞬間があったが、大家とその後築いてきた信頼関係を思い出して、「よし!」とサイン。その瞬間、めでたく残りの期間もここに住むことができるという安心感がジワジワと広がってきた。

一年前と自分は何も変わってないけど、ここでしっかりと地に足着いた生活を送るようになった家族としての成長はかなり大きなものがある。小さな家族の大きな成長をした一年だったのだな、と振り返るとジンワリと強いものを感じた署名だった。

テルアビブ大学学生による俳句コンテスト

もう一年か~、としみじみ感じながらテルアビブ大学俳句コンテストのお知らせです。
http://www.taujapanese.com/haiku/

その情景を想像しながらウフフと笑えるものもあれば、あれ、こんなの去年もなかったかな熊が登場するの、となかなか味があります。

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